第437回川崎トーストマスターズの例会記録

テーブルトピックス川崎TMC杯記録

2026年2月3日に開催されたテーブルトピックススピーチ川崎トーストマスターズクラブ杯の記録。

参加者5名が「もしもどこでもドアが一回だけ使える、つまりタイムスリップできるとしたら、どの時代の自分、もしくは誰かにどのような目的で会いに行きますか?」というお題に対してスピーチを行いました。

第1スピーカー:Gさん

1999年の自分への後悔と選択の見直し

Gさんは1999年、日本の大学院を卒業したばかりの自分に会いに行きたいと述べました。当時は複数の就職先があったが現在の会社を選択し、30年間同じソフトウェアの仕事を続けてきたことに対し、少し後悔を‥。”この人生本当にいいか”と、時々考えることがあり、もし戻れるなら別の会社を選択したいと語りました。

当時の考え方として同じ会社で長く働くことが最も幸せだと思っていたが、現在では「人生はずっと同じ線じゃなくて、波あった方が幸せ」という価値観に変化。結婚しなくても構わないので、自由のままで様々な会社でチャレンジし、失敗を恐れずに人生を生きてみたいと結論付けた。

 第2スピーカー:S村さん

中学生時代の恋愛と努力不足への反省

志村さんは中学生時代の自分に会いに行くと発表。初恋で相手からラブレターをもらったにも関わらず、”友達以上恋人未満”と返事をして振ってしまった経験を”人生で一番の醜態”と表現。

努力不足についても言及し、高校進学を安易に考えていたことや、サッカーでレギュラーになれなかった際に文句ばかり言っていた自分を振り返った。現在も転職を繰り返し、努力が足りない、人に頼ってしまうという問題を抱えており、その原点が中学生時代にあると分析。中学生の自分に対して甘えを捨て、女性の気持ちをよく考えるよう伝えたいとし、”そうしないと永遠にお前は独身だぞ”と警告したいと述べました。

 第3スピーカー:M谷さん

父の死に目に会えなかった悔恨

M谷さんは平成13年2月11日の夜に戻りたいと語りました。この日、栃木の実家で父が危篤となり、妹から連絡を受けたが、金沢八景から栃木まで電車がなく、主人が飲酒していたため車での帰宅も不可能だった。翌朝に父の死去を電話で知らされ、親の死に目に会えない親不孝をしてしまった。

数ヶ月前から会社を休職して父の面倒を見ており、10年以上ぶりに一緒に過ごせた時間があったため気持ちは納得していたものの、死に目に会えなかったことは現在も悔いとして残っている。一時期は主人を恨んだこともあったが、現在では受け入れている。父の命日が近いことを思い出し、母にお供えを贈りたいと締めくくりました。

 第4スピーカー:K澤さん

スピルバーグ監督の撮影現場への憧れ

K田さんは映画愛好家として、スティーブン・スピルバーグ監督の映画撮影現場に行きたいと発表。特に1990年代のジュラシックパークの撮影に興味を示し、当時のVFX技術や等身大の恐竜ロボット、模型を使った撮影現場を見学したいと述べました。

可能であればエキストラとして出演し、エンドロールに名前が出なくても”あれが僕なんだよ”と誰かに伝えられる状態になることを希望。インディージョーンズやジュラシックパークなど、スピルバーグ監督の代表作への深い関心を示しました。

第5スピーカー:S井さん

DJ活動での失敗と店長への謝罪

S井さんは20歳の頃の自分に会いに行くと述べた。15歳からDJ活動を始めていたが、20歳まで外での演奏経験がなく、初めて銀座のバーで演奏した際の感動を語った。家でかけていた曲がクラブで大音量で流れる体験を”すごく新鮮” で “刺激的な体験”と表現。

しかし、ハウス系音楽を専門とする中で、パフィーの曲のリミックスバージョンをかけた瞬間に客が一斉に帰ってしまう失敗を犯した。店長の杉原さんに拾ってもらった恩があるにも関わらず、この失敗により店は1年後に閉鎖。タイムマシーンがあれば適切な曲をかけて店をもっと長続きさせたかったと後悔を述べられました。

各スピーチの間に1分の審査タイムを設け、最後は2分間で集計時間も設けました。

参加者全員の深い人生体験を聞くことができ、このお題を選んでよかったと思いました。

川崎クラブで行う久しぶりのテーブルトピックス杯でしたが、ベテランゲストの方に助けられながらルールの確認を行い、無事に審査も終える事ができました。

S水さんのインタビューコーナーでは見事なツッコミで大変盛り上がりながら、それぞれのスピーチを「パラレルワールド型」「リベンジ型」に分かれたと分析

パラレルワールド型:Gさん(別の職業体験)、K澤さん(映画出演)

– リベンジ型:S村さん(中学時代のやり直し)、M谷さん(恨まない自分)、S井さん(DJ選曲のやり直し)  

また、ご自身だったら、絶頂期をもう一度味わいたいという願望を「快楽反芻型」とし、最後は、3つのパターンに分類して大会が締めくくられました。

参加者それぞれが人生の重要な転換点や後悔について真摯に語り、聴衆に深い印象を与えるスピーチ大会となりました。

文責 S山